2015年05月01日

母の友達問題

私の母は、父が亡くなるまでは

しっかり者で常識人な顔を持ちつつ、父の不満を私に訴え続けながら日々過ごしていました。

ところが、

父が亡くなったとたんに、ふにゃふにゃになってしまって

しっかり者なんてとんでもない。常識的な面さえどこかにすっ飛んで

奥底にくすぶっていた不安神経症と依存心が表に噴き出てしまって

私への依存心がものすごいことになっています。


母の言葉で言えば些細なことが全て「おっかない」らしい。

だって、私のことさえ「こわ〜い」と言うんですから。


そんなんで、今度は自分の身体の不調を私に訴え続けているのです。

お腹がゆるい、とか夜中のトイレが3回だったとか。

調子がいいんだか悪いんだかわからない。とか

何が食べたいのか食べたくないのかわからない。とか・・・・。

今日って寒いの暑いの?とか

とにかく、私になんでもゆだねて決めて欲しいのです。

強烈な依存心を私一人の肩にどうにか乗せたいのです。


私は、これまでもできることはやってきましたが

もう、いっぱいいっぱいになってやりたくないこともでてきたので

「これはやりたくない。」とはっきり言いました。

すると、震えるほどおどろいて

「困る」「なんで」「私無理」となんとか駄々をこねて私を丸め込もうとするので

「だれかお友達とかに言ってみたら?」と言うと、

「他人様にはじぶんのことは言えない」そうです。


母にはたぶん、友達がいない。

母の話では、いい加減な人や図々しい人が嫌い。

強い人は怖い。おしゃべりな人はうるさい。

元気すぎるひとは疲れる。

物を貸しても約束通り返してくれない人がヒトとして信じられない。

そして、自分の心の内を話すなんてとんでもない。

とのこと。


長年、生活のほとんどを父に付き合ってきて、

自由な時間がなかった、といえばそうかもしれないけれど

こうしてみると、そうでなくても

母には友達はできなかっただろうと思う。


「ああ〜新そばの季節だから、美味しいおそばたべに行きたいなぁ。」

そう呟けば、私が「お蕎麦食べに行くけど一緒に行く?」と言ってくれると思っています。

というか、連れて行ってくれ。と暗に言っているのです。

でも、せがんだり頼むのははしなたいし、申し訳ないから

自分からは連れて行ってほしい。とは言わない。

「ねぇ、バケツがヒビ入っちゃったの。使っていて突然割れたりしたら怖いんだけど〜どこに売ってるのかな?」

70代で、バケツがどこに売っているのかわからないわけがない。

買いに連れっていって欲しい、もしくはついでに買ってきて欲しい。

そういう意味合いです。

母にとって友達とは、助け合い、寄り添い、励ましあうのではなく

一方的に、「察してくれて」「気づかってくれて」「守ってくれる」人を望んでいる。


先日も、どうしても役所に一人で行けないことを思い悩んで

でも私に言えなくて顔を会わせるたびになんだか「ぐずっていた」ので

「なんなの?」とひとつひとつ問いただしていくと

結局、一人で行くのは怖いから連れて行って欲しい、ということだったのですが

それを私が計り知るまで、30分くらい話し込んでやっとわかるのです。


「一人で行って、もし転んだり具合悪くなったら困るから」とのことだったので

「いいよ。付き合うよ。でも、もし私が具合悪くなったら私のことも助けてくれる?」と聞いてみました。すると、

びっくりしたような顔で、動揺し「そんなことになったらそれは困る」と言ったのです。

でもね、そういうことよ。人と付き合っていくということは・・・・。

それがどうしてもわからないんだそうです。


高齢者としての問題ではなく、母個人の問題ではあるけれど

自分がこれからもし長く生きていくのなら

知人友人問題は大事だな、とつくづく思うのです。


心理学で言う「相互依存」これは、お互いが自立した状態で無理のない状態で互いを助け合う。

「依存」しすぎず「自立」しすぎず、大人の関係。

これは非常にむづかしい。

私などはそのような「依存的」で「支配的」家庭に育ち、子供の頃から役割を持ってしまったので異常に「自立的」になってしまいうまく他人に依存ができませんでした。

ようやくそれができるようになった頃「自由っていいな。」と心から思ったものです。

そして、長いねん月をかけてそういう友人もできました。

これから先も、そんな友人がもう一人二人できたらいいな、と思うし

無理だろうけど・・・・母にもそんな友人ができたら

私の肩の荷が少し楽になります。


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posted by こたつで昼寝 at 10:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記